
有名どころばかりじゃないですか?

超名作だけど時間が経って知らない人もいるのでは・・・?というマンガを紹介したいのです!
うしおととら概要
1990年に少年サンデーに連載開始、藤田和日郎(かずひろ)先生による
少年漫画です。
1996年、全33巻+外伝1巻
約30年前に連載がスタートしたレジェンドマンガ。
日本のメディア芸術100選に選ばれています。
NTTレゾナントが運営するランキングサイト「gooランキング」
【週刊少年サンデー史上最高のマンガランキング】が発表
1万4846票ものアンケート数の中で、
うしおととらのランキングは2位!
ちなみに藤田和日郎先生のマンガはなんと9位にもランクイン!
このデータを見るだけでもどれだけ読者に愛されているかわかります。
※からくりサーカスはまた別の記事でお送りしたいと思います。
今回記事にするに当たって久しぶりに全巻読み直してみました。
読みながら自然と涙がでるんですよ。このマンガ。
涙が出てくるマンガってそうそうないですよ。
聞いたことはあるけど、読んだことはないという方にお勧めしてまいります!
【うしおととら】ってどんなマンガ?
主人公【蒼月潮(あおつきうしお)】は自宅寺の倉で槍に縫い付けられていた妖怪【とら】と出会う。縫い付けられていた【獣の槍】によって様々な出来事に潮は巻き込まれていく、タイトル通り【うしお】と【とら】の物語である。
妖怪を題材としたマンガで座敷童(ざしきわらし)、衾(ふすま)、鎌鼬(かまいたち)、天狗(てんぐ)・・・など多数の妖怪が出てきます。
【うしおととら】、妖怪と戦う団体【光覇明宗】、【妖怪】の出会いや戦い、全ての妖怪が悪いやつでないのも魅力。すべての登場人物に背景あり生きている。
そうして物語は最強の妖怪【白面の者】に向かって進んでいく。
うしおととらの魅力
①賛否分かれる絵だが魅力的でコマの使い方が上手い
この絵が苦手という方も多いです。荒々しく、アニメタッチではない絵。
妖怪も怖いし。でもこの絵だから人気になったひとつの要因だと思います。話の重厚感に軽いタッチの絵では合わないです。
妖怪なのに怖くなかったら日常系妖怪マンガになってしまいますよね。
そして、コマの使い方が上手いというのは、話の流れが非常にスムーズに入ってくる。時間の流れが細かく丁寧なんです。
コマとコマの間で飛ばない。
バトル場面においても基本、どっちが強いとか強い敵をどう倒すのか?というバトルマンガではなく。キャラクターの心情やドラマを中心に描いているので、感覚で頭に入ってくる。
この感覚で頭に入ってくるというように描けるマンガは意外と少ない。理解しながら進めていき理解できると面白いというマンガはたくさんある。
そのため、感情に直接的に訴えかけてくるので入り込みやすい。感動的な場面では涙すら出てくるのはこういう理由だと考えられます。
②心情描写がすごい
いわば正統派の人間ドラマ。何回も読んで、わかっているのに感動してしまう。
もはや条件反射になっているくらいです。
その理由は、動いているシーンでもキャラクターの想いが乗っていること。
キャラクター達が何かしらの想いを持って行動していること。
おそらく、ゴール=持っていきたいシーンを設定してから、そこにいくまでの展開をコツコツと積み重ねているのではないでしょうか?その計算があまりにも完璧で、
読者の心の中でじわじわじわじわ・・・ドカーン!
となってしまうのだと思います。
③重厚で深いストーリー、一つ一つの人、物、コト全てに意味がある
【獣の槍】2000年以上も前に妖怪を倒すために作られた槍
主人公の武器です。潮の持つ槍。この武器一つとってもとんでもない歴史と背景がある。【獣の槍】を使い続けるとその人間も【妖怪】になってしまう。その【獣の槍】はどのように作られたのか・・・?
ネタバレは一切したくないので細かい内容には触れません。
面白いストーリーと言われるマンガは設定がすごい。キャラクターが生きていてその世界でキャラクター達が考えて、このキャラならこう動くだろうと物語を考え、作者でもどうなるかわからないという作り方と。
設定やキャラクターの全てをきちんと計画して、この設定はこっちの設定とここで繋がる。という作業を物語に出てくるキャラ、モノ、コト、一つ一つを考えていく作り方があると思います。
【うしおととら】に関してはまず間違いなく後者で、その作りこみ方が本当にすごいんです。
④序盤で諦めないで
序盤で諦めないでください。序盤で違うかなと離れてしまう方も多くいるみたいです。
最初は妖怪達や仲間たちとの出会い。妖怪とのエピソード的な一つの話。これが続きます。ところが妖怪の話に興味がない人でしょうか、日常パートというか内容は面白いのですが、全体の話が大きく動かないんです。
これが全体の3分の1くらいを使ってやるんです。
ただし、これらの積み重ねがあるから漫画史に残るクライマックスを体験できるのです。このマンガをオススメする人は口を揃えてクライマックス、つまりは全て読んだあとに【感動】しておすすめしているんですね。
ちなみ藤田先生は最初からクライマックスをある程度考えていたという話ですが、33巻使ってコツコツ・・・ドカーンを作ったのではないでしょうか。
1つの話でコツコツ・・・ドカン。
全体の話でコツコツコツコツ・・・・・ドカーン!
物語の完成度、感動、絵が苦手だなーと思わずに是非読んで見てほしいと思います。是非最後のドカーンを味わってください。
まとめ
一つの物語として非常に完成度の高いマンガです。
結構昔のマンガなので知らないという方も多いのではないでしょうか??
【うしおととら】は日本のメディア芸術100選マンガ部門にも選出されています。個人的には誇張ではなく芸術作品といってもの過言ではないマンガだと思ってます。
ちなみに藤田和日郎先生のマンガは他にもたくさんあり
現在は【双亡亭壊すべし】としうマンガを週刊少年サンデーで連載中です。
マンガってすごく気に入ったらその作者のマンガ全部見たくなりますよね。
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